ジャスミン茶のblog

主にムーンライトノベルズで書いてます。 日々のつぶやきと、BL時々NLなどの小説を試験的に書いていきます。 R18描写などがあるので、18歳未満の方はご遠慮下さい。 あと閲覧は自己責任でお願いします。




**注意事項**

・当ブログは主にBL小説で、作中に性描写や残酷描写が掲載されます。予告なく入りますのでご了承下さい。

・18歳未満の方の閲覧は、ご遠慮下さい。

・掲載されている小説は、すべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

・掲載されている小説の著作権はジャスミン茶にあります。

・小説の引用を超える、無断転載は禁止でお願いします。




※こちらのページは随時更新予定で、常に先頭固定しています
※作品の続きは常に「続きを読む」からお読み下さい  隠していますので
※作品はカテゴリのBL小説からだと目的の作品だけの表示もできます



作品目次


俺は龍が嫌いだ  
BL作品 R18作品 無理やり 残酷描写あり ヤクザ マフィア 転生 執着 ファンタジー➡︎現代


主人公が前世からの番である龍に執着されるお話です






ジェレミーは逃げ出したい (題名は変更するかもしれません)
BL作品 R18作品 異世界転生者 貴族 執着


主人公が第二王子から逃げ出したと思っていたけど




異世界でコロッケを揚げています
 BL作品 R18作品 異世界移転 男性妊娠 男性出産 獣人 アルビノ 見下し表現あり 
*こちらはムーンノベルズにて完結済み作品。修正しながら転載しています。


僕は気がつけば異世界にいて、、、。
今日も元気に異世界でコロッケを揚げています



産まれる前から

BL作品 R18作品 近親相姦 男性妊娠出産 異世界移転 獣人 無理やりあり 執着



付与魔術師の爛れた性活
BL作品 R18作品 異世界転生  リバ 



運命かどうかなんて分からない
BL作品 R18作品 オメガバース  


俺が父親だ
BL作品 R18作品 異世界ファンタジー 美形 平凡 子持ち 



悪役皇女は平凡に暮らしたい 
(題名は変更するかもしれません)
NL作品 R18作品 異世界転生 執着




コロッケ亭、始めました

NL作品 R18作品 異世界移転 ケンカップル 獣人
「異世界でコロッケを揚げてます」のNLバージョン



貴方の味を忘れない 
(題名は変更するかもしれません)
NL作品 R18作品 異世界から現代転生 執着 ヤクザ 残酷描写あり
「俺は龍が嫌いだ」に出てくる優花のお話







 





大都会って凄い。

何がすごいってまず人が多いし、高層ビルが多い。あとは電車の本数も多ければ車両も長いし。とまぁ数え上げたらキリがないわけで。


俺はそんな慣れない土地での生活や大学、それとバイトにと毎日が目まぐるしく過ぎていく状況に疲れ果てていた。

もし優花や慎吾兄がいなければどうなっていた事か。

考えるだけで恐ろしい。




「はぁ〜優花のこのカレーはいつ食べても美味いな」


「大袈裟だなぁ、市販のレトルトのルーを使ってるのに」


「いやいや食べ慣れた味って、なんだか安心するんだよ」



皿に残っていた最後の一口を口に入れて、空の皿を差し出す。

それに「どれだけ食べるの」と文句を言いながらも優花はカレーをよそってくれる。

カレーは大学の食堂や、外で友達と食べたりもする。けどやっぱり俺にとってはこの味が安心するっていうか、最高に美味いわけで。



「はい、おかわり」


「サンキュー」


今日はバイト帰りに慎吾兄と優花のお宅にお邪魔した。慎吾兄は仕事でいなかったけど、優花は夕飯を用意してるから来てとメッセージがあって。もう有難すぎて泣ける。

この後、後片付けを手伝って、ここから徒歩10分の自宅に帰ってレポート制作が待っていると思うとげんなりとなる。

けど休み明け提出のやつだから早めに仕上げてしまわないと困るし。



「どう ? 大学は慣れた」


「何とかな。・・・・やっと友達と呼べるやつもできたし、頼れる先輩も出来て何とかやっていけそう。・・・勉強はまだこれか

らだしな」


「そっか、良かったね」


「優花こそ、仕事どうなんだ ? 」


「うん、職場の人たちもいい人そうだし、、私も何とかなりそう」


「そっか」


互いの近況を報告しあって安心し、俺は街灯の明かりを頼りにしつつ自宅へと歩いていた。

思い出すのは先程の話で、優花もやっと職場に馴染めたようで安心した。最初の頃はすごくしんどそうで俺も慎吾兄も心配だったからな。


でも俺も人のことは言えないか。

苦く笑いながら思い出すのは4月の初めごろ。俺と同じ高校からはこの大学へ進学した人がおらず、俺は一人右往左往していた。

でも何とか講義の時に近くに座った、俺と似た人の雰囲気を見つけては話しかけて。今では何とか友達と呼べる人ができた。





ーーーピピ




スマホが鳴ったので確認のために画面をタップすると“ 明日、メシでも食わね  ” と頼れる斎藤先輩からのLINEだった。


先輩は俺とは違う学部だ。

何個か同じ講義を受けていて、そこで隣り合った時に話しかけてくれた先輩なんだけど。


先輩は派手なじゃないけど整った顔立ちで。しかも人当たりも良くて、お洒落で話も面白い。正直、モテるんだろうなと思わせるような先輩で、俺とはあまり共通点はないような人。

なのに何で俺と親しくしてくれるのか、という思いは常にある。

しかも毎回必ずご飯代を出してくれるし。


俺も毎回は悪いと、払おうとしたことはある。そしたら先輩は静かに怒り出して、怖かった。

だって笑ってるのに目は笑っていなくて、あれに逆らってはいけない。俺の姉も昔、あんな怒り方をしたことがある。その後、俺は酷いめにあった。


それから俺は、先輩に大人しく奢られている。

だって不思議に思っても考えたってしょうがない。それに先輩からは色々と有益な情報かもらえたりして助かっているのもまた事実だし。


俺は先輩に了承のメッセージを送った。

















“分かりました。いつもの場所で待っています”


上半身裸で女のベットに転がりながら、俺は後輩からのメッセージを確認した。



「雅人〜、私がいるのに何してるのよ」


「うん、バイト」


「バイトって、なんの ? 私を放っておいてもしなきゃいけないことなの」


女は胸を俺の腕に押し付けながら、拗ねた口調で聞いてきた。


「そんなことあるわけないだろ」


面倒臭いと思いながらも俺は、スマホをベットボードへ置いてから彼女に覆いかぶさり、この女ともそろそろ終わりだなと思った。





これまでの俺の人生は、イージーモードで結構楽しく生きてきた。

親が小さな貿易会社を営んでいて、それなりに裕福な暮らしをしていたのも大きい。


学校の成績も良く、理数系が得意だったから俺が合格できる範囲内で一番レベルの高いこの慶英工業大学へと進学した。

そして2年になった時、父からこの破格値のバイトの話があった。


最初は金額と労力が、余りに釣り合わないので断ろうとした。

だってそうだろ ? 今度入学してくる福西という男と仲良くなり、その男の情報と写真を定期的に送るだけ。それだけであんな金額の金をくれるだんなて絶対に変だ。

何か裏があるんじゃないかって疑ってしまうのは、普通だろ。


でも断れなかった。

もし断ったら親の会社は倒産してしまうと、父親から真剣に言われてしまい。



どうも今取引をしている会社のバックに付いている会社が関係しているらしい。

香港かシンガポールの会社で、大きい財閥が関係しているらしい。



仕方なく俺は福西という後輩に何度が声をかけ、大学内のアレコレを教えてやれば飯を食うぐらいには仲良くなれた。


そうして一緒に過ごすようになってから思ったのは福西は良い奴だということ。

見た目はまぁパッとしない、普通。もう少し髪に手を入れて、服装に気を付ければと思わなくもないけど、でも俺がそこまでする理由はない。

けど福西の写真は必要だ。だから飯に連れて行く。

こいつのお陰で結構なバイト代もらっているから、飯代は俺が出しているんだが一度、何としてでも今日は払うと言い出した福西に、俺のとびきりの笑顔をお見舞いした。

それからは大人しくなり助かっている。





そうして日々を過ごしていたんだが、今度は追加で秋から留学してくる2人の面倒も見なければならなくなった。

どうして俺が・・・・。


どうも俺の人生、何だかちょっと変な方向へ向かっているようで落ち着かない。


















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明けましておめでとうございます。

何とか異世界でコロッケ〜の番外編が書けてホッとしているジャスミン茶です。




今年のおみくじは中吉でした。

なので程よく良い年でありますようにと願いながら

まぁゆるく、嫌にならない程度に物語を進めていけたらなと思っています。 


そんな私ですが今年もよろしくお願いいたします。 



 




僕は狼の姿で庭を駆け回っている。

弟達とかけっこするのも大好きだけど、自分のペースで走るのが一番好き。



それに獣姿だと、人姿の時より嗅覚が敏感になる。

あの花すごくい良いにおい。あっ、あっちの木の実はもう食べごろだね。


クンクンと匂いを嗅ぎながら走っていたら、小さな小川が見えてきた。


そばまで行って水面を覗き込むと、向こうの岩の下に魚の姿が見えたよ !!




もし、もしもだよ、僕が勢いよく水に飛び込んで、あの魚を勇しく捕まえたらカッコいいよね。

きっと父上や母上も喜んでくれるし、弟達も僕を羨望の眼差しで見てくれはず ! いやきっと見てくれる !! 間違いないよ !!!

そう思うといてもたってもいられず、僕は前傾姿勢をとり両足にグッと力を入れ、今まさに水の中に飛び込もうとした。



「キャゥ〜キュゥ〜」


けど水に入れなかった。

両足をバタバタと動かして、僕を拘束している腕から逃れようともがいていると。



「ダメだよアメディオ。君は泳げないじゃないか。前にも水面を覗き込んで自分の頭の重さに負けて、水に嵌って溺れたのを忘れてる ? 」


「ギャウギャウ」

(それは人の姿の時の話。庭の噴水を見てたら底が光ったような気がして覗き込んだら、そうなったんだ。でも今は獣姿で頭も重くないし大丈夫なの)


「獣姿で大丈夫だなんて思ってるだろう。でも前に獣姿で走り回ってる時、勢い余って滑って転んでたよね。しかも何回も」


「ギャウギャウ」

(それはたまたまなの。ちよっと失敗しただけ)





そうしてアメディオはオルフェオに捕まって屋敷の中へと入っていった。


「ギャゥゥゥ〜」






その一部始終を茂みの中から見たいた、次男のウルディリコと三男のレアンドロ。


「すげえなオルフェオ兄さん、獣姿のアメディオ兄さん ”キャゥ” としか鳴いてないのに会話が成立してるぜ」


「オルフェオ兄さんはアメディオ兄さん一筋だから。きっと愛の力だとか言いそう」


「ウヘェ〜、それよりアメディオ兄さん、もし川に飛び込んだとして大丈夫だと思うか」


「まず無理だね。前にお風呂に獣姿で入った時に、溺れてるのか泳いでるのか分からなかったし」


「あぁ〜アレな。最後は父上が兄さんの腹に手を入れて支えて。けど兄さんは自分の力で泳いでるつもりだったみたいだしな」


「アメディオ兄さんは母上似だから。母上もよく何にもない所で躓いてこけそうになってるしね」


「あれ不思議だよなぁ〜」




そんな事を弟達に言われているとは露知らず、アメディオは今日もオルフェオに構い倒されてグッタリとしてしまいましたとさ。










月の煌めきを隠してしまうような、ネオンの洪水を撒き散らしている高層ビルの一室。

黒で統一された広い部屋の真ん中で、大きなキングサイズのベットに全裸の男が一人横たわっていた。

男がゆっくりと瞳を開くとその瞳は金色に輝き、その瞳孔は獣のように縦に開いていた。


けれど数回またたくと、たちまち黒とも茶色ともつかない瞳の色と、人が持つ丸い瞳孔へと戻っていた。


男は上体を起こしベットからゆったりと、優雅な獣のように床へと降り立ち、黒一色の部屋を後にした。








扉を開くと大きなガラス窓に、香港の夜景を一望できるリビングが現れ。


「天佑様、こちらを」


そう言って黒のガウンを手に現れたのは天佑の世話係の周 俊熙。

天佑はガウンを身に纏い、リビングのソファへと腰を沈めた。するとすぐに目の前のテーブルには、クリスタルグラスに注がれたミネラルウォーターがスッと差し出され。

それを一口飲み、テーブルへと戻し。


「俊熙、日本へ行く」

「数日の滞在でしょうか」

「いや、しばらくは拠点をあちらに移す」

「かしこまりました。すぐに準備いたしますが日本の、、、東京で宜しいでしょうか」

「ああ、東京だ。そして黎名義のバスポートを用意しておけ。東京の慶瑛工業大学へ行く」

「かしこまりました」






天佑は夜景が一望できるリビングのガラス窓まで行き、窓に指を這わせながら東京がある方角を眺め。


(貴女は日本にいたのですね。しかも男に生まれ変わっているなんて。ふふ、それで私から逃げたとお思いか。私には性別など関係ないというのに。私は貴女の魂をそのものを愛しているのだから。あぁ、もうすぐ貴女に会えると思うだけで私の体が、魂が歓喜に震える。しかし今度こそは慎重にことを進めなければ。前世のような二の舞だけは避けなくてはならない。あぁ、待っていて下さいね愛しい人。すぐに貴女の元へ参りますから)



天佑は一人 笑みを浮かべると夜景に背を向け、バスローブを脱ぎ捨てもう一度寝室へと戻った。




夢で愛しい人と会うために。








俺はなんとか第一希望だった慶瑛工業大学に合格できた。

もう、合格したと分かった時は泣きそうになった。それぐらい嬉しかったんだ。


大学は都内なので優花の兄、慎吾さんのツテで内海家の東京での住処に近いアパートを紹介してもらった。

本当に持つべきものは、優秀な友達のお兄様だ。




今は東京に持っていく荷物を、ダンボールへと詰めている最中で。

優花はもうとっくに作業が終わっているようで、今は俺の荷造りを手伝ってくれている。


「でも本当に良かったよね、慶瑛工業に合格して。雅樹が東京にいてくれると私も心強いし」


「確かに、俺も優花や慎吾兄が近くに居てくれると安心だ。優花にはこれからも飯、時々お願いすることになるけどさ」


「任せてよ」


そんな軽口をかわしながらも手を動かし続け、なんとか夕方までには終わった。


「あとは順番に送ってもらうだけだな」


「そうだね。何だかこの部屋も寂しくなったね」


少し広くなった部屋に夕暮れ色に染まった西日が差し込んでいて。それを眺めながら二人して温かいお茶を飲んでいる。


こうやって二人だけで、会話をするでもなく、ふとした時に思うんだ。懐かしいなと。

何が、と聞かれても分からない。けど優花とは兄弟とも違うし、幼なじみというか、昔から共に支え合ってきた同志?みたいな感覚があって。そこには恋愛感情がまったく存在していなくて。


そんな不思議な俺達の関係が、懐かしいってなぜだろう。









そんな事をぼんやりと思った夜に夢を見た。


真っ暗な中をひたすらに走っている。

でも走っているのは俺であって俺じゃない。ワンピースみたいなものを着た、綺麗な女の人なんだけど。俺は今、この人になっている。



この人はナニかから逃げている。でも一体ナニから。

分からない。

でも逃げないと捕まってしまう。

捕まりたくない。


こんな感情に支配されながら、必死に逃げている。



突然、ナニかの鳴き声が聞こえた。地を這うような鳴き声。


ナニかが近くまで来ている。

もっと早く ! 早く !! 早く逃げないと!!!


必死で走りながらも後ろを確認するために、視線を向けるとそこには大きな金色の、縦に瞳孔が割れた二対の瞳があって。







「ーーーーーーーーッッッハアハアハア」



両手でかけ布団を強く握りしめ、寝汗をびっしょりとかきながら、声にならない悲鳴をあげて目を覚ました。

心臓もバクバクと鼓動を早めている。


「なんでこんな夢を」



まだ夜は開けていない。

緩慢な動作でベッドから抜け出し、一階のキッチンへ行き水を飲んだ。

そしてふと視線をあげると、窓に映る自分の顔が見えて。


マラソンを走った後のように疲れ切った、酷い顔をしていた。


「・・・ハハハ」


自分の顔に手を這わせながら、乾いた笑いが出た。




俺は昔から何故か龍がダメだった。


そう東洋の龍がダメなんだ。

西洋の竜、ドラゴンは大丈夫。


だから映画でも西洋が舞台のファンタジーは何の問題もなく見れる。

けど日本のアニメなど、東洋の龍が出てくのはダメ。


日本の昔話もダメだし、某アニメの玉を集めて願いを叶えてもらうやつもダメ。

日本画とかでも龍を題材にしたやつは無理。





そんな俺の夢に出てきたあの二対の目。全体像は見えなかったけど、絶対に龍の目だ。


「これから東京の大学へ行って新生活が始まるっていうのに」


幸先の悪い夢。




あの後、俺はなかなか寝付けず、諦めて本を読み朝までの時間を潰した。























俺がこの白虎國に来てから二年と少しが経った。


虚の中で目が覚めてから俺は山の中を歩きまわり。そしたらこの山に小屋を建てて暮らしていたロウさんと出会った。

あの時、ロウさんと会わなかったら俺ってどうなってたんだろう。

魔獣に襲われて死んでたんじゃないかな。



それからまず大変だったのが、言葉がまったく通じなかったこと。

そんな不審者丸出しの俺を、自分の小屋に招き入れ面倒までみてくれたロウさんには、本当に頭が上がらない。


最初の頃は身振り手振りでコミュニケーションを取るしかなく。色々と行き違いがあったけど、ロウさんは根気よく俺に付き合ってくれた。

だから今では日常会話で困ることが無いくらいには、話しができる。


なので町へ山で取った商品を卸しに行き、帰りに生活用品を買ってくるのが今の俺の仕事。




そしてこの白虎國だけど、何と四神の白虎が治める國なんだって。

他にも玄武國、青龍國、朱雀國とあるらしい。もうファンタジーの世界だ。

けどロウさんは虎族には会った事は無いと言っていた。


王都だったらまだしも、こんな田舎では一生会うことはないんだって。

確かに日々の暮らしだけで手一杯だしな。



そう俺の日々の暮らしだけど、まるで昔話の世界にタイムスリップした様な暮らしぶりなんだから。

毎日、川から水を汲んで来てから火を起し、沸騰させてから水を使う。もちろん、煮炊きも土間で薪に火をつけてからだし。

だから毎日大変。忙しいんだ。


おかげで筋肉もついたし、それにあれから身長もだいぶ伸びた。

本当、成長止まらなくて良かったよ。


だってこの世界に来てから、肉や魚はたまにしか口にしなくなったから。


肉は獲物が罠にかからなかったら食べられない。魚も川魚が釣れなければ食べられない。

獲物も最初、捌けなくてさ・・・。

でも今ではちゃんと捌いて毛皮は町へ売りに行くし、肉は美味しくいただきます。食べきれない分もちゃんと保存食にしているしな。

あぁ。日本の何でも揃う生活が懐かしくて、何度帰りたいと切に願ったことか。


でも、ここ最近は諦めもついてきた。

もうこのままなのかなってさ。


だから積極的に言葉も覚えて、山の暮らしにも慣れようと頑張ってきたんだ。








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僕は真新しい制服に袖を通し、鏡で変なところが無いかどうかクルッと回って確認した。

うん大丈夫。変なところは無いね。


「ジェレミー様、お似合いですよ」

「へへ、ありがと。じゃあ母上へ挨拶してくるね」


僕は自室から母上の部屋へと急ぐ。

今、母上の部屋には母上の大きな肖像画が掛けてあって。


「おはようございます母上。僕は今日から王立学院へ入学なんですよ。これが制服なんです。どうですか、似合いますか ? 」



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最近、ムーンライトのお知らせの機能追加で逆お気に入りユーザーの設定機能が追加されていて

で、私もお気に入りユーザーさんをざっと確認してみたんだけど

結構、退会されている方が多かった (´;ω;`)

中には運営さんに規約違反?で削除されている作家さんも (((( ;゚д゚)))


いろいろな事情があるんだろうけど悲しい

次のお話の更新を楽しみにしていた作家さんも結構いたので





私も引っ越しと仕事のドタバタで何も更新していないけど

ちょっとでも更新しないとなと


そして今は思い出すために読み返しながら加筆修正してるんだけど

これがまたあれやこれやと悩み出してしまい

なかなか進まない原因になっている💦










 





僕は今、公爵邸の中にある僕専用の調理台で今日の夕食用の揚げ物の準備している。


今日はジェルヴァジオが害獣討伐の遠征から帰ってくる日だからね。

そんな日は僕の手料理でもてなしてあげたい。そう思って午後から張り切って作っている。


コロッケにメンチカツ、クリームコロッケにチーズコロッケと次から次へと揚げていき。

あっ、トンカツも忘れてないよ。


とにかく今日の僕はコロッケを揚げるので手一杯だ。だからサイドメニューは本邸の料理人さんにお願いしている。

だって、それぞれのコロッケを各30個づつに、トンカツも揚げていて。


しかも午前中は子供達の相手をしていたから、少しくたびれたしね。




それに今もこの調理室には、子供達がつまみ食いをしようと忍足でやって来ていて。


「高温の油があるんだから来ちゃダメ !!


悪戯息子達を、それぞれの子の侍従に引き取ってもらいながら、何とか夕食までには全て揚げ上がりました。





そう僕達は7人家族になりました。


長男のアメディオは狼族。

真っ白い髪にグレーに所々紅色が混じる瞳の獣姿にもなれる獣人だけど、何故か骨格と性格が僕に似ていて。

そんなアメディオにオルフェオは色んな意味で気が気じゃないみたい。

しょっちゅう世話を焼いているしね。


次男のウルディリコは狼族。

黒目黒髪とここまでは僕に似ているけど、容姿と体格はジェルヴァジオ似だ。

ウルディリコ も獣姿にもなれる獣人で、小さい頃は獣姿のまま三男共によく脱走して大変だったよ。


三男のレアンドロは狼族。

グレーの髪に黒目で容姿も体格もジェルヴァジオ似だ。

この子も上の兄弟と一緒で獣姿になれる。

ウルディリコは良い意味で素直でシンプルな性格だけどレアンドロはそうじゃなくて。

いかにして僕達の裏をかこうかと考えているからタチが悪い。

よく二人で悪戯をしてはジェルヴァジオに怒られている。


四男はリーヴィオで人族。

グレーの髪に赤色の瞳、そして僕に似た姿形。

この子は他の兄弟達から殊の外可愛がられている。

けど本人の性格が、何と言うかヴェネリオ様そっくりで豪快で。

僕達家族はよくこの子に振り回されている。


五男のマッツェオは狼族。

真っ白な髪にグレーの瞳とジェルヴァジオに似た姿形。

この子も獣姿になれる。

けど大人しい性格でよく本を読んで過ごしている。

たまにウルディリコ とレアンドロの悪戯を窘めていて。

頭もいいし本当、よく出来た子だと思う。



そんな我が家の子供達は、父であるジェルヴァジオのことが大好きで。

一週間ぶりに帰って来たジェルヴァジオに引っ付いて離れようとしない。

ウルディリコなんか嬉しすぎて興奮し過ぎたのか、獣姿になってしまっているしね。


「おかえりなさい」

「ただいま」


幸せそうに柔らかく微笑むジェルヴァジオ。

僕はそなんな彼を見ると、今だにドキッとしてしまう。

もちろん僕の旦那様がカッコ良すぎてね。


「夕食にコロッケを一杯揚げたんだ、もう食べれるよ」

「「母上のコロッケ」」

「早く行こうよ、父上」

「行こう行こう」

「クーンクーン」


子供達に手や腕を引っ張られて食堂へ連れていかれるジェルヴァジオ。


僕はその家族の後ろ姿を眺めながら。

この世界で、これからも家族のためにたくさんのコロッケを揚げていこう、そう思った。









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